裁判員裁判体験レポート~第5章~

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第5章 Last Day

–2015年7月24日(金)回想–
最終段階。量刑。そして判決。

【量刑】
刑罰の程度をきめること。

その前に、昨日あったことを1つ。

冒頭で裁判員も裁判官と同様に法廷での発言が可能と書きました。
勝手に算出した約1/10000って言う高いのか低いのかよくわからない数字。
とは言えなかなか選ばれないとは思うし、折角なので裁判長に質問したい内容を打診してやってみた。

質問したのは、被告人に対して。

私:「遅かれ早かれ、また社会復帰される時が来ると思います。同じ過ちを犯さないためにも、再発防止についてどうお考えになっているかお聞かせください。」
被告人:「定職についてがんばりたいと思います。」
私:「ありがとうございました。」

ちなみにこの被告人。
前回捕まった時に職業訓練施設みたいなものにも入れてもらっており、勝手にやめて無職、住所不定になった経歴があります。(もちろん税金ですよ。)
そのうえ生活保護について何度も説明されている履歴があり、これでは全く再発防止になっておらず。
とはいえ、これ以上は法廷の場でお話しする内容ではないと判断し終了。
裁判員の中で質問したのは結局私ともう一人だけでした。

最後のスケジュール確認。
午前中のうちに量刑を決め、午後には被告人に対して判決手続きを行う。
そのあとは、各々が来庁証明と記念品のシリアルナンバー入りバッヂ、感謝状をもらい解散の流れ。
最後の最後に任意で記者会見もあり、私はこれにも参加してみようと思った。折角だし。

さて、量刑。
評議室内でのことは基本的に守秘義務が発生するので、細かく説明できないが、最終的に合議体が出した数字。

懲役6年

いろいろ評議した結果として出したものですが、偶然にも検察側と弁護側の間をとった形となりました。
ただし、執行猶予中の犯罪なのでその時の懲役がプラスされ、本件としては6年ですが、実質7年となるわけです。
また複雑なところで、本件、2月に逮捕されてから既に4か月拘束されていることから、その分は懲役から差し引く仕様だそうです。

さて、決まった内容を裁判官の方々が文書として作成し、それを合議体で確認。
通常時の仕事では誤字脱字を見ないことがないのですが、本件ではどんな資料でも誤字脱字を一度も見たことがないのが感動でした。人間、やればできるんですね。

ようやくというか、思ったよりあっという間と言うか、後は判決を言い渡すだけ。
私がやるんじゃないけど。

緊張の判決手続きに法廷へ向かいます。

裁判長:「被告人○○を、懲役6年に処する。」
その後は、刑に対する説明や納得が出来なければ上訴できることなどをお話になる。
また、今回の裁判長は気さくでとても感じの良い方でしたが、人によっては延々と説教をする人もいるらしい。
ちなみに、そういう人は内部でもちょっとあれな感じなようで。

久しぶりにパソコンを触らなかった1週間でしたが、裁判が終わって一度評議室へ戻り、もろもろを裁判長から受け取りながら挨拶をして終了しました。
裁判員を終えてみたいなアンケートもきっちり書かされました。
みなさま短い期間でしたが大変お世話になり、ありがとうございました。

正直なれない仕事で疲れていたのですぐに帰りたかったが、記者会見があった、

東京地方裁判所の2階に司法記者クラブがあり、そこに常駐している新聞、テレビの記者さん達からの質問に答える。最終的にはまたアンケートだ。
どんなもんかなと思っていたが、当たり障りのない問いを3つほどされて終了。
裁判員やってどうでしたか?みたいな感想を求めてくる感じでした。

あぁ。なんか疲れたなぁ。
最後に東京地方裁判所の1階で煙草を吸って家路につきました。

裁判員バッチ

【執行猶予】
執行猶予が付された判決のことを執行猶予付判決という。これに対し、執行猶予が付されていない自由刑(懲役、禁錮、拘留)のことを俗に実刑といい、その判 決を実刑判決という。なお、拘留については、執行を猶予することができないので、常に実刑ということになる。もっとも、罰金に執行猶予が付されることは実 務上は殆どなく、再度の執行猶予についても認められる事例は稀である。
情状により執行猶予を付することのできる法定条件は以下の通りであり、期間は1年以上5年以下の範囲で指定される。

【上訴】
裁判に対する不服申立て方法の一つ。上級の裁判所に対して行う。控訴・上告・抗告の総称。

☆きょうの昼飯:農林水産省にてそうめんのスイカ添え(850円)
正直、スイカうんぬんの部分を見逃していた。
連日あまり食欲が無かったので、そうめんならと思って頼んだだけで。
付属のカレーはまぁまぁだったけど、そうめんがね。
個人的に揖保の糸が好きなせいもあってか、あまりうまいとは思えず。
しかもスイカにそうめん絡んでるんですもの。この味、この量では少々高いのでは。

ソーメンにすいか!?

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